本展示は、理想の人体像の代表であるミケランジェロの《ダビデ》を用いて、我々が目にしているあらゆる像の姿を視覚化するものである。
人体彫刻は平面・立体問わず様々な媒体で行き渡り、我々の中に介入している。世界で有名な彫刻の1つである《ダビデ》は、作り手の視覚を離れて多くの像を持たせている。人間が人体の理想を求めた彫像は、画像や映像だけでなく、イラストやフィギュアといった新たなイメージ像を生み出した。
1つの人体彫刻を我々はどのように見ているのか。保泉自身から生まれる像と、行き渡る様々な像の姿を見つめていく。